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【高校生向け】地方公務員初級の合格に向けたロードマップ!試験対策も徹底解説

2024.05.05

地方公務員初級の合格を目指すとき、受験に向けた準備や具体的な試験内容を詳しく知っておく必要があります。

高卒程度に区分される地方公務員初級は、一次試験(筆記試験)と二次試験(面接試験)に分かれており、それぞれの試験対策を計画的に進めることが合格の秘訣となります。

この記事では、地方公務員初級の受験要件やスケジュール、具体的な試験内容と対策まで徹底解説します。

地方公務員初級までのロードマップを把握しておきたい学生さんは、ぜひ参考にしてください。

公務員試験とは

公務員試験

国や都道府県、市町村の行政機関で働くためには、公務員試験の合格が必要です。

地方公務員試験は、問題の難易度によって高卒程度の初級、専門卒・短大卒程度の中級、大卒程度の上級に分けられています。

高卒で目指すのは、一般的に地方公務員初級の合格です。地方公務員初級は、筆記試験などが含まれる一次試験、面接試験などが含まれる二次試験に分けて実施され、一部の職種では身体的な試験が含まれることもあります。

国の行政機関で働く国家公務員と、都道府県・市町村の自治体で働く地方公務員では試験区分や試験科目、配点、年齢要件などが異なります。

そのため、特定の職種に特化した試験対策が合格の鍵となるので、どのような学習計画を立てるかが非常に重要です。

▶【関連記事】【高校生向け】公務員の種類はとても豊富!業種・職種を知って進路を選ぼう

地方公務員初級について

地方公務員初級

ここからは、高卒程度に区分される地方公務員初級の年齢制限や受験要件、具体的な試験内容などをわかりやすく説明します。

地方公務員初級の概要

地方公務員初級は、高卒程度の学力が目安となる試験内容となっており、多くの自治体で実施されています。

自治体によって、初級職・高卒者・Ⅲ類・Ⅲ種などと名称が異なる場合があります。

地方公務員初級に合格して県庁職員や市町村職員になった場合、基本的には各種書類の管理や相談窓口の対応などの事務業務から担当します。

その後、2年~3年の周期で部署異動があるのが一般的で、幅広い業務経験を得て長期的なキャリアを形成するのが公務員の特徴です。

なお、地方公務員初級でも上級でも、入職後の昇給条件に大差はありません。高卒で公務員を目指す方でも、民間企業よりも高水準な年収や魅力的なキャリアが待っています。

地方公務員初級の受験要件

地方公務員初級は、原則学歴不問で受験可能ですが、試験区分や自治体によって年齢制限が設けられています。

ほとんどの自治体において、21歳未満(受験年の4月1日時点)を年齢上限としています。ただし、一部の自治体では21歳以上の方でも受験可能です。

地方公務員初級のスケジュール

都道府県と政令指定都市の地方公務員初級は、例年9月あたりに実施されています。

たとえば、令和6年度の場合、受験案内の配布から最終合格発表までのスケジュールは下記のとおりです。

  1. 受験案内の配布 : 5月~8月頃
  2. 申込受付期間 : 7月上旬~8月上旬
  3. 一次試験日 : 9月中旬~下旬
  4. 一次試験合格発表 : 10月上旬~中旬
  5. 二次試験日 : 10月中旬~下旬
  6. 最終合格発表 : 11月上旬~下旬

日程の詳細は各自治体や年度で異なるため、毎年確認が必要です。

地方公務員初級の倍率と合格率

地方公務員初級の倍率と合格率

地方公務員初級の倍率・合格率は、試験の実施主体から毎年度分が発表されています。

以下の表は、令和5年度の地方公務員初級や公安職試験の倍率・合格率についてまとめたものです。

機関

一次倍率(倍)

二次倍率(倍)

最終合格率(倍)

特別区(事務Ⅲ類)

1.98

1.5

4.3

千葉県警 警視庁(警察官B類)

7.8(男性)
6.0(女性)

7.1(男性)
5.3(女性)

非公開

東京消防庁(消防官Ⅲ類)

3.1

1.8

8.26

千葉県庁(一般行政職初級)

1.5

1.7

3.04

神奈川県庁(行政職 3種)

1.25

2.7

5.16

出典 : 特別区人事委員会東京消防庁千葉県庁神奈川県庁公務員試験総合ガイド

地方公務員初級の試験内容

地方公務員初級の試験内容

地方公務員初級は、一次試験(筆記試験)と二次試験(面接試験)に分けて実施されています。

それぞれの試験の具体的な内容を紹介します。

一次試験(筆記試験)

地方公務員試験の一次試験は、一般教養をテーマとした筆記試験が実施されます。

筆記試験の内容は、数的処理・文章理解・人文科学・自然科学・社会科学という分野に分かれており、基礎知識や事務処理能力が試されます。

判断推理や数的推理、資料解釈などの時間がかかる知能分野もあるため、事前の試験対策は必須です。

また、一次試験では作文試験が実施されます。早めに対策して先生にも添削してもらいましょう。

二次試験(面接試験)

一次試験に合格した候補者が進む二次試験では、面接試験や性格検査、身体試験などが実施されます。

面接試験では、個人の人物像や志望動機をはじめ、コミュニケーション能力や協調性などが判定されます。

個別面接や集団面接、グループディスカッション、グループワーク、プレゼンテーションなど、面接試験のその形式はさまざまです。

身体検査では、身長体重の測定に加えて、視力検査、聴力検査などが実施されます。

特に、警察官や消防官などの身体を使う職種では、体力試験が重要な選考基準となります。

地方公務員初級の合格に向けた対策

地方公務員初級の合格に向けた対策

地方公務員初級は、筆記試験と面接試験に分けた計画的な対策が重要となります。

具体的な対策についてわかりやすく解説します。

筆記試験に向けた計画的な学習

地方公務員初級の合格に向けて、過去問題や近年の出題傾向を捉えた効率的な学習が重要です。

一次試験の筆記試験では、主に下記のような項目から出題されるため、過去問題や参考書などを使って学習しましょう。

数的処理

数的推理、判断推理、資料解釈

文章理解

現代文と英文の読解

人文科学

日本史、世界史、地理、文学・芸術、哲学思想

自然科学

物理、化学、生物、地学、数学

社会科学

政治、経済、社会、時事

地方公務員初級試験の合格には、最低でも半年にわたる計画的な学習が必要だと言われています。

実践的な面接試験の対策

一次試験(筆記試験)に通過しても、二次試験となる面接での評価が採用に大きく影響します。

面接試験に通過するには、下記のポイントを確実におさえる必要があります。

  1. 自分の強みと弱みを分析して、自分がどのような人間なのか把握する
  2. 自己PRに向けて、自分の特長や特技などを整理しておく
  3. なぜ地方公務員になりたいのか、具体的な理由を明確化する
  4. 希望する自治体の特徴や課題を調べて、自分がどう貢献できるのか考える
  5. 想定される質問に対して、はっきり回答できるように模擬面接をする

面接試験対策は、回答内容をメモに取ったり、イメージトレーニングをしたりするだけでは不十分です。

学校の先生や友人、家族などの協力を得て、本番さながらの環境で練習を繰り返しましょう。

面接時の適切な態度や身だしなみ、マナーなども確実におさえておく必要があります。

自分なりのリラックス方法を身につけておくと、ポジティブな思考で緊張せずに面接に臨めるようになります。

公務員の専門学校で試験対策を徹底的に行う

地方公務員初級の合格は独学でも目指せますが、公務員の専攻コースがある学校で学んだほうが確実に合格へと近づけます。

なぜなら、公務員の専門学校では、地方公務員初級に必要な知識を効率的に学べるよう、試験内容に合わせたカリキュラムが組まれているためです。

たとえば、実際の試験に近い環境で定期的に模擬試験を実施しているため、本番の試験に対する緊張を和らげ、自信を持って臨むことができます。

また、試験対策のノウハウを熟知した講師から直接指導を受けられるのも大きなメリットです。

学生一人ひとりの学習状況や、進捗に合わせた個別のサポートも受けられるため、疑問点や苦手分野も克服しやすいです。

高卒1年目から地方公務員初級の合格を目指せる専門学校もあるため、気になる学校があれば、オープンキャンパスに参加して授業を体験してみることをおすすめします。

まとめ

高卒程度に区分される地方公務員初級は、基本的に一次試験で一般教養の筆記試験、二次試験で面接試験が実施されます。

地方公務員初級は学歴不問で受験可能ですが、ほとんどの自治体で21歳未満という年齢制限が設けられています。

試験対策は独学でも可能ですが、自身がなりたい職種に必要な知識を効率よく養うためにも、公務員の専攻コースがある学校での学習が推奨されます。

立志舎グループ」の公務員カレッジでは、高卒1年目から公務員の事務職を目指せる「公務員事務初級コース」をご用意し、独学よりも遥かに優れた学習効率のカリキュラムを提供しています。

経験豊富な講師陣による的確な試験対策や、クラスメイトと相談しながら課題を解決できるゼミ学習で、勉強が苦手な方でも地方公務員初級の合格へ着実に前進できます。

本学のオープンキャンパスでは、会話・相談OKで楽しみながら学べるゼミ学習や、公務員模擬授業を体験できますので、ぜひこの機会に参加してみてはいかがでしょうか。

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