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【高校生向け】公務員の種類はとても豊富!業種・職種を知って進路を選ぼう
2024.05.02
都道府県や市町村で働く公務員にはさまざまな種類があるため、「自分に最も向いている職種に就きたい」と考えている学生さんも多いのではないでしょうか。
都道府県・市町村で働く職員や警察官など、公務員には高卒でも目指せるさまざまな職種があります。
なりたい職種がある場合、地方公務員初級などの試験に合格する必要があり、計画的な試験対策が不可欠です。
この記事では、高卒でも目指せる地方公務員初級の仕事の種類や、業種で分けた場合の具体的な仕事内容を解説します。
「公務員になりたいけど、職種が多すぎて迷っている」という学生さんは、ぜひ参考にしてください。
公務員の主な種類
まずは、公務員の主な種類や職種についてわかりやすく説明します。
国家公務員
国家公務員とは、行政府・立法府・司法府などの機関に務める職員のことです。
たとえば、厚生労働省や経済産業省などの省庁、裁判所などで働く職員が該当します。
国家公務員の職種を大きく分けると下記のようになります。
国家総合職 | 中央省庁で政策の企画・立案・調査などを行い、法律の制定や改正に携わる非常に高度な業務をこなす。 |
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国家一般職 | 各中央省庁および地方の支分部局で、具体的な行政業務を実施する。業務内容は所属する部局によって異なる。 |
国税専門官 | 国税局や税務署で税務調査や滞納処分など、税に関する専門的な業務を行う。 |
労働基準監督官 | 労働局や労働基準監督署で勤務し、労働安全衛生法や労働基準法に基づき、労働者の安全と健康を守る業務を行う。 |
航空管制官 | 航空交通管制部や空港で、航空機の安全な運航を確保するための交通管制業務を行う。 |
防衛省専門職員 | 防衛省や自衛隊で、専門的な技術や国際的な視野を活かした業務を行う。 |
参議院/衆議院 事務局職員 | 国会の運営支援や立法調査、議事進行の管理、議員の事務サポートをする。 |
裁判所事務官員 | 裁判所で裁判進行の管理や司法行政事務を担当する。 |
国家公務員は仕事の領域によって、総合職・一般職・専門職に分けられ、それぞれ受験資格も異なります。
地方公務員
地方公務員とは、都道府県庁や市区町村の役所で働く職員や、警察官、消防官などのことです。
具体的な仕事内容は、地域の生活や産業の基盤を支えるための活動がメインとなります。
県庁職員 | 公共施設の管理や建設、地域の大規模なプロジェクトの戦略立案、市町村と国の間での調整業務などを行う。 |
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市役所職員 | 住民登録の手続きや税務関連業務の担当、ごみ収集や市民相談窓口の対応など、市民の生活に直接関わるサービスを提供する。 |
警察官 | 地域の治安維持を目的として、犯罪の予防や捜査、公共の安全を確保するためのパトロールを行う。 |
消防官 | 火災の消火と救助活動、防火設備の点検、地域での安全指導などで市民の生命と財産を保護する。 |
地方公務員は、国家公務員よりも地域密着型の業務が多く、住民との接点やコミュニケーションも多くなります。
業種で見る地方公務員の種類
公務員を業種で分けると、事務系や技術系など多岐にわたる分野があります。
公務員の職種選びで悩んだときは、自分が興味を持つ分野や能力に応じて、特定の業種に絞ることが可能です。
ここでは、公務員の業種について詳しく紹介します。
行政事務系
行政事務系の公務員は、他の業種と比べて幅広く業務をこなす必要があります。
行政事務系に代表される職種は、各省庁や都道府県庁職員、税務職員、公立学校事務職員、警察事務職員などです。
たとえば、都道府県の役所で公務員として働く場合、住民票の発行手続きや、地域の福祉を充実化させるためのプロジェクト参画などを行います。
公立学校の事務職員の場合、学校の運営業務全般に携わり、警察事務職員の場合、警察本部や警察署で運転免許証の発行・更新手続きなどを担当します。
行政事務系の公務員になる際は、国家公務員や地方公務員などの試験合格が必要です。
公安系
公安系の仕事は、人の命にかかわる体力系の公務員のカテゴリーです。
地方公務員においては、警察官や消防官、自衛官などが公安系に該当します。
たとえば、警察官は犯罪の予防や捜査、交通安全の指導、地域住民の安全確保のためのパトロールなどを通じて、地域の治安維持に貢献します。
消防官は、火災の消火や救助活動、防災訓練、防火指導を通じて地域住民の生命と生活を守るのが重要な役割です。
自衛官は、日本の防衛と安全保障を担う公務員であり、国の安全を守るための訓練や災害時の救助活動、国際的な平和維持活動などの多岐にわたる任務を遂行します。
これらの職種に就きたい場合、自身の体力や適性から判断することが大切です。
技術系(専門職系)
技術系(専門職系)の公務員は、専門知識とスキルを活かしながら、社会インフラや環境設備の構築・維持・発展に貢献します。
職種であげると、土木をはじめ、建築、機械、電子電気、化学、情報、農業、林業、水産など多岐にわたります。
たとえば、土木に従事する公務員は、道路や橋梁、ダムなどの公共施設の建設、維持管理を行います。
機械技術を担当する公務員は、公共の機械設備や交通システムの運用・保守を担当し、市民生活の質を高めるのが使命です。
各職種には、それぞれの領域の専門的な教育と訓練が必要とされます。そのため、多くの職種で関連する学位や資格が求められます。
資格免許職系
公務員のなかには、専門知識とスキルを証明するための資格や免許が必要な職種もあります。
資格免許職系に該当するのは、看護師、保健師、管理栄養士・栄養士、獣医師、その他の福祉職や心理職などです。
たとえば、公立の病院や保健所、学校などで働く管理栄養士は、栄養に関する専門的な知識と技術を活かして、公共の健康管理と食事指導を行います。
心理職の公務員は、主に教育機関や病院、福祉施設、警察機関、司法関連の機関などで働き、個人や集団に対するカウンセリングや心理評価・診断などを担当します。
専門知識やスキルが要求される職種が多くありますが、保健師や栄養管理士などの一部の公務員試験では専門試験が含まれません。
また、資格免許職系の公務員になるには、採用時期内での資格または免許取得が不可欠です。
地方公務員初級における主な職種と仕事内容
試験問題の難易度が高卒程度に区分される地方公務員初級や、公務員公安職試験の合格でどのような職種の公務員になれるのか詳しく紹介します。
県庁職員
県の行政機関に勤める県庁職員は、公共施設の運営や地域プロジェクトの推進などのさまざまな業務を担当します。
県庁職員の基本的な業務は下記のとおりです。
- 公共施設の計画・建設・維持管理 など
- 県の発展を目的とした大規模プロジェクトの立案・実施
- 地元市町村と国と連携した地域の課題解決
- 福祉、教育、環境保護などの住民の生活に直結するサービス提供 など
県庁職員の最大のやりがいは、地域社会の発展に直接貢献できることです。
地域住民の生活に深く関わる業務を担当し、地域全体の発展と住民の生活向上に貢献していきます。
地域住民の声を直接聞き、そのニーズに応じたサービスの提供を通じて、地域社会に役立てていることを実感できます。
市町村職員
市町村職員は、市町村の行政機関で市民サービスを提供するのが主な役割です。
具体的には以下のような業務があります。
- 市民からの相談対応、苦情処理、生活支援の相談業務
- 住民登録、戸籍謄本の発行、住民票などの作成・管理
- 市民の税金の徴収・管理、税務相談の対応
- 市内のごみ収集、処理施設の運営管理
- 地域のイベントやプロジェクトの企画・運営
- 福祉サービスの提供 など
市町村職員も県庁職員と同様に、地域住民と密接に関わる業務を担当します。
地方公務員初級から市町村職員になった場合、各種書類申請や相談窓口の対応などの事務業務から担当するのが一般的です。
その後、3年~4年の周期で部署異動が行われるケースが多いです。
長期的なキャリアのなかで、さまざまな部門・部署で業務経験を積みながら、地域の発展や住民の生活利便性向上に関わっていくのが公務員の魅力となります。
警察官
都道府県・市町村で働く地方公務員の警察官は、交通指導やパトロールなどの地域の治安維持を目的とした多岐にわたる業務を担当します。
下記のようなものが、警察官のルーティン業務となります。
- パトロールや巡回、犯罪の予防・捜査活動
- 交通違反の取締り、安全指導
- 事故や事件発生時の出動、救助活動
- 地域安全活動や防犯教室の開催 など
警察官は地域の安全を身体を張って守る仕事です。犯罪捜査や交通指導、救助活動、防犯活動などのさまざまな業務を通じて得られる責任感と達成感が、仕事の大きなやりがいとなります。
緊急対応の緊張感や、地域住民との信頼関係を築くことで得られる充実感は、警察官ならではのものです。
警察事務職員
警察事務職員は、警察の運営を円滑にするための窓口対応や会計業務などを担当します。
警察署に配属された場合、下記のような業務を担当します。
- 来訪者の受付対応、電話応対
- 各種申請書類の作成・管理
- 警察官の給与計算、人事管理、勤務表の作成
- 警察施設の管理
- 事務用品の購入・管理
- 犯罪統計データの収集・分析、報告書の作成 など
警察事務職員は、警察活動の基盤を裏で支える重要な役割を担っています。
間接的に地域の治安向上につながる業務が多く、地域住民とのコミュニケーションも頻繁に発生します。
そのため、地域住民から直接感謝の言葉をもらうことも多いやりがいのある仕事です。
消防官
消防官の重要な役目は、地域住民の生命と財産を守るため、火災時の消火活動や地域安全指導などを行うことです。
具体的には、下記のような業務を担当します。
- 火災現場での消火活動、火災予防指導
- 救急救助活動、災害救助活動
- 建物の防火設備の点検・指導
- 消防訓練の実施、防災講習会の開催 など
消防官の緊急時の対応や防災活動には、体力とチームワークが求められます。
事務職にはない特別な緊張感や責任感があるため、地域住民から大きな期待と信頼が寄せられる仕事です。
自衛官
自衛官は、日本の防衛と安全保障を担う重要な職務を果たします。
地方公務員として働く自衛官は、下記のような業務を担当します。
- 災害時の避難誘導、救助、物資の輸送などの支援活動や復興支援活動
- 戦闘技術や作戦遂行能力を高める訓練・演習
- 国境警備、領空・領海の監視、不審船対策などの防衛任務
- 平和を維持するための国際平和協力活動 など
自衛官には、陸上自衛隊や海上自衛隊、航空自衛隊といった多岐にわたる分野でのキャリアパスがあります。
災害派遣や緊急任務において、人命救助や復興支援を行うことで、直接的に社会に貢献する達成感を得られます。
▶【関連記事】【高校生必見】公務員の魅力に迫る!主な仕事内容や働くメリットを紹介
地方公務員初級の合格を目指そう
公務員試験は、基礎的な学力を評価して、地方自治体での事務や技術的なサポート職に就く人材を選出するのが目的で実施されています。
公務員試験の種類は、初級・上級の地方公務員試験と国家公務員試験に分けられます。
高卒で公務員を目指す場合、地方公務員初級(Ⅲ類・Ⅲ種)の合格を目指すのが一般的です。
地方公務員初級では、一次試験で一般教養に関する筆記試験、二次試験で面談試験が行われます。
筆記試験と面談試験に通過するには、過去の出題傾向を捉えた対策が非常に重要となるため、公務員の専門学校に通うことが合格の近道となります。
公務員の専門学校は、特定の職種に向けて設計された学習コース・カリキュラムがあり、専門知識を持つ講師から教育を受けられるのが大きなメリットです。
公務員の専門学校へ進学する際は、楽しく学べる環境があるかどうか、試験対策をどのように行なっているかなどに注目してみましょう。
まとめ
公務員には、都道府県・市町村で働く職員に加えて、公安系の警察官や消防官、自衛官など多岐にわたる職種があります。
高卒から地方公務員を目指す際は、地方公務員初級の合格に向けた試験対策が必要となるため、公務員の専門学校などに通うことが合格の近道となります。
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